My Camera 03 / EOS 5D MarkII

http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk2/index.html

2008年12月にMap Cameraさんで購入しました。
発売前の事前予約をしていましたが、当初はすごい予約数が入っていたようで、手元に届いたのは12月10日過ぎでした。（それでも結構早いほうだったと思います）
購入価格は26万円ぐらいだったと思います。最近は20万円を切る価格で販売するお店も出てきていますが、発売から1年9ヶ月も経過したモデルとしては非常に値落ち率が少ないと思います。
これは、やはりこのモデルが持つ魅力が非常に高いということに他ならないと思います。

その魅力は、何と言っても「2110万画素35mmフルサイズセンサー」によってもたらされる高画質に尽きると思います。先代のEOS 5Dが普及の先兵となった35mmフルサイズセンサーですが、1Ds MarkIIIにより一層の高みへと達して、それがEOS 5D MarkII によって一気に広がりを見せたと思います。
35mmフルサイズセンサーの投入が遅れたNikonは、2007年のD3、翌年のD700と巻き返しを狙ったモデルを投入してきました。しかし、Canonとは方向性を異なる開発方向＝高感度性能に特化したモデル（海外ではローライトモンスターという呼び名もあるようです）とすることにより、屋内スポーツやナイタースポーツにも非常に強いモデルとしています。
方向性は異なっても、やはりフィルム時代から慣れた画角ということもあるのでしょう、CanonもNikonも多くのユーザーを獲得しています。その中でも面白いことに、価格コムなどの掲示板を眺めているとCanonユーザー（5D MarkII ユーザー）からは「高画質なのは良いが、画素数は少なくてもいいから、もっとレスポンスの良いカメラが欲しかった」という旨のコメントが出てきていますし、反対にNikonユーザー（D700ユーザー）からは「高感度に強くてレスポンスが良いのは認めるが、もう少し緻密で精細な画像が欲しかった（もっと画素数がほしかった）」という旨のコメントが出てきています。
無いものねだりと言えばそれまでですが、なんとも面白いものです。

2年近く、このカメラを使用した感想ですが、やはり「画質」という面では絶対的な信頼を寄せることが出来ました。下の写真は、購入したすぐ後に行った東京ディズニーランドの「カウントダウンパーティー」での撮影です。

EOS 5D MarkII + EF24-105mm F4L IS USM / F4.0 / ISO1600 / 1/800秒

EOS 5D MarkII + EF24-105mm F4L IS USM / F4.0 / ISO1600 / 1/2500秒

EOS 5D MarkII + EF24-105mm F4L IS USM / F4.0 / ISO3200 / 1/320秒

夜間の撮影で、当然スピードライトの発光も届かない距離、かつ三脚・一脚は使用禁止＝手持ち撮影という条件の中でも、これだけの画像が得られることは非常に驚きでした。Nikonの方が高感度性能が高いと言われていますが、このモデルでも充分な高感度性能を備えていると思います。
また高感度だけではなく、ISO100といった低感度の際にも破綻の無い素晴らしい画像をもたらしてくれました。

EOS 5D MarkII + EF24-105mm F4L IS USM / F11.0 / ISO100 / 1/250秒

その反面、スポーツ撮影などではレスポンスの悪さ（併用したEOS 40DやEOS 7Dと比較して）が少々のストレスに繋がることもありました。その影響で、シャッターチャンスでワンタイミング遅れてしまうということもありました。まあ、この辺りは本人の技量の問題でもあるのですが・・・・。
あと、フルサイズのKissだと揶揄する人もいますが、確かに質感という点では後発の7Dの方が高かったように思います。

しかし、それらを差し引いても、このカメラで得られる「画像」には、本当に素晴らしいものがありました。
1D MarkIV 購入のために手放してしまいましたが、年末ジャンボが当選したら真っ先に買い戻したと思います。