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OLYMPUSのカメラ(その2) [デジタルカメラ]

E-500.jpg


デジタルに特化・最適化したシステムとして華々しく宣伝・登場した「フォーサーズシステム」の第3弾として登場したのが「E-500」でした。レンズはキットレンズのZD14-45mmと評判の良いZD50-200mm、便利ズームとしてZD18-180mmの3本をとりあえず揃えて、学校行事や息子のサッカーを撮影していました。
その後、いわゆる「竹の標準ズーム」と称されるZD14-54mmを追加、さらにボディも2007年4月に登場した「E-410」を加えていきました。

E-410.jpg


E-410は当時、世界最小・最薄・最軽量を誇るボディだけあって、非常に取り回しもよく、旅行の供やスナップ撮影には大変使いやすいカメラでした。OMの再来といわれましたが、並べてみると確かにOMと同レベルのサイズで、大変コンパクトにまとまっていました。



ところが、サッカーを続けていた下の息子が小学校の高学年(2007年の4月に5年生になりました)になると、6年生に混じって試合に出場するようになりました。4年生ぐらいまでのサッカーとは明らかにスピードも技術も異なってきて、ボールの周りに子供達が群がっているようなサッカーから、きちんとしたサッカーへとなってきました。
こうなると、大変残念なことですがE-500やE-410のAFでは、AFポイントも3点と少なくかつAF精度もあまり高くないため(特にC-AF)、サッカー撮影はかなり難易度が高くなってしまいました。
知人から2003年に発売されたE-1を借りて比較してみましたが、E-1登場から4年経過しているにもかかわらずAFポイントが少ないのは仕方ない(コスト面の制約がある)としても、ほとんど進歩が感じられないAF性能(むしろ精度はE-1よりも劣る?)には少々がっかりしてしまいました。OM撤退の原因のひとつにAF技術が他社よりも遅れをとって挽回できなかったことが雑誌などに挙げられていましたが、なんとなく身をもって実感してしまいました。さらに当時、父親が使用していたNikon D200やD70と比べてしまうとAF性能は正に雲泥の差があり、カルチャーショックを受けてしまいました。
MFで狙って一発撮りをするだけの技術や根性があればよかったのですが、何分にもAFに慣れてしまっていたので、OLYMPUSではだめかなーと思い始めてしまったのです。
その当時、既にE-3の開発は発表されていましたが、実際に何時頃発売になるのかの情報は極めて乏しく、価格comなどの掲示板でも待ちくたびれたE-1ユーザーの怒りのコメントなどが相次いでいました。

期待をしたいのだけれども、何となくもう期待ができない。
期待して裏切られるのは御免だ。
本当にE-1後継機は発売されるのか。
ユーザーの希望や要望をメーカーとして理解しているのかが不安。
どうせOMの二の舞になるのではないか。
等々、非常に厳しいコメントが飛び交っており、擁護派と意見を二分してしました。

批判や怒りのコメントには、アンチOLYMPUS(フォーサーズ)な方々の極端な意見もかなり混じっているように思いましたが、全面的ではないものの何となくそれに同調してしまっている自分がいました。
何よりも他社(Nikon)では難なくできること=高学年のサッカー撮影がOLYMPUSでは結構難しい・・・・ 勿論、写真が撮れない訳ないのですが歩留まりを考えると・・・・・ シャッターチャンスはそうそう何度も来るわけではない・・・・・
これにはちょっと考え込んでしまいました。

結果的にはOLYMPUS(フォーサーズ)に見切りをつける形で全て売却してしまい(OMは残しましたが)、Canonを導入することにしました。機種は2007年8月に発売されたEOS 40Dを発売日にゲットして、スポーツ撮影にはCanonと言われるだけのことはあるもんだな~と実感してきました。

Canonのことは置いておいて、最近のカメラ関連のインターネットニュースを見ていると、E-3が出る前の雰囲気と同じようになってきている=現状に対してユーザーの不満や不安が高まっている/しかしOLYMPUSからユーザーへのメッセージなどは一切ない/それが更なる憶測を生みユーザーの更なる不安・不満・怒りを生んでいるといった、非常に悪い空気が充満してきているような気がしてなりません。
OMは手元にあるものの、既にフォーサーズシステムを手放してしまった私がとやかく言える身分ではありませんが、マイクロフォーサーズが商売的に想像以上に当たってしまったために、フォーサーズへの注力がないがしろにされているようにしか見えない現状は、非常に腹立たしく思えることがあります。結局、OMを切り捨てたようにフォーサーズも切り捨ててしまうのか? 過去があるだけに、ついつい疑惑の視線を投げかけたくなってしまいます。

もちろん、フォーサーズの開発をされている方はおられるでしょうし、その方は真面目に取り組んでおられていることでしょう。しかし慈善事業ではなく商売だと考えたときに、小手先といわれようが不具合を潰して更に改良を施したマイナーチェンジ版の「E-3 Ⅱ」とかを何故出さないのでしょうか? 中途半端なことはしたくないのかもしれませんが、ユーザーが見切りをつけて離れていってしまうことを考えれば、ユーザー引き止めのためには、商売的な観点からの商品やシステムの魅力向上に取り組むことは当然必要だと思います。
改良を施す必要がないぐらい良い技術なんだから、ユーザーは黙って付いて来れば良いとでも思っているのでしょうか? しかし進化が早いデジタルの世界では、どんなにすばらしい技術でも1~2年で更にすばらしい技術が出てきてしまうことは当然のようにあります。

また更なる問題として、ボディよりも使用年数が長く、一眼レフの「状況に応じてレンズを交換できる」という本質を支えて、利益面での貢献が大きいはずのレンズ群が挙げられます。フォーサーズ用のズイコーデジタルレンズは評価・評判の高いレンズが多く、このレンズがあるからフォーサーズを手放せないというユーザーも多いようです。それなのに後発規格であるマイクロフォーサーズのレンズばかりリリースが続いており、フォーサーズレンズは改良すら行われない放置状態になってしまっています。レンズの開発ロードマップもないがしろにされており、既にOLYMPUS社内ではフォーサーズレンズは無かったことになっているのでしょうか?
一眼レフの醍醐味とも言える「レンズ交換」を行うためのレンズが出てこない、必要最低限はあるかもしれないが他社のように選ぶ楽しみが無い(少ない)、タムロンやトキナーから対応レンズが1本も出てこないばかりか賛同企業であるSIGMAからもレンズリリースが滞っている、このような状況では新規ユーザーを開拓していくことは無理でしょう。

それならばそれで、具体的な情報は何も出さない(出せない)のに「フォーサーズは続けていきます」とだけ繰り返す情報発信はやめるべきだと思います。またそのような発言を平気でしている幹部社員や経営トップは如何なものでしょうか? ユーザーを舐めているのでしょうか?
マイクロフォーサーズに特化するのならば、やはりきちんとフォーサーズを今後どのように終了するのかをユーザーに説明して、マイクロフォーサーズへと乗り換えてもらえるようなベースを作っていくべきでしょう。
しかし、そのマイクロフォーサーズもボディの投入タイミングが悪く、E-P2の投入時はE-P1ユーザーから不満があがっていました。本当に商売が「下手」なのか、ユーザー視線が無いのか、一体何なんでしょう・・・
販売面でもPanasonicにリードを許しており、マイクロフォーサーズの主導権はPanaに握られていってしまうのでしょうか・・・・

怒りというか苦言だらけの内容になってしまいましたが、初めて手にしたカメラのメーカーだけにOLYMPUSには何とも言えない愛着?があります。フォーサーズを支えてきたユーザーを平気で無視して放置するような姿勢が感じられる最近のOLYMPUSは、本当に残念でなりません。

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